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2024年は元日から能登半島地震、航空機事故が立て続けに発生し、波乱の年明けになりました。今回の地震ではかけがえのない多くの命が失われました。亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様、ご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また今回の航空機事故では、早い避難の重要性が注目されました。火災から人命を守る目的で使用される防炎剤メーカーとして、改めてその役割の重要性を痛感しております。
経済状況は、東京株式市場で日経平均株価が33年ぶりに最高値を更新し、日銀が17年ぶりにマイナス金利政策解除を決めるなど、大きく変動しています。物価上昇は一服しましたが、人手不足によるサービス価格上昇が進み、今期は賃上げによる経済の好循環を保てるかが問われています。
世界では未だロシアのウクライナ侵攻が収束しないなか、中東で紛争が始まり、国際情勢の不透明感が高まっています。今期も戦争激化のリスクを抱え、先の読めない変化の激しい状況が続くと予想されています。こうした厳しい情勢下ですが、これからも外部環境に負けない企業づくりを推進して参ります。
SDGsの取組みのひとつとして、前期に太陽光パネルによる自社発電を開始し、自動車内装材用途に使用される主力製品の生産電力はほぼ自社で賄えるようになりました。これからはSBT(Science Based Targets)認証の取得を進めるなど、さらなる温室効果ガスの排出削減に努力して参ります。また質の高い利益(売り手よし、買い手よし、世間によし)の追求と、環境にやさしい製品開発、働きやすい職場環境づくりなどへの取組を継続して進め、社員一丸となり、私たちのパーパス「化学を通じて豊かな社会の実現に貢献します」の実現に向け、社会貢献度の高い企業活動を進めて参ります。
私ども大京化学は香料、化粧品用紫外線吸収剤の製造に始まり、これまで独自の技術で高機能製品の開発に努めて参りました。特に非ハロゲン防炎剤「ビゴールFVシリーズ」は多くの車のシート材に使用され、国内はもとより海外でも広くご愛用頂いております。そのほか当社製品はインテリア、建材、電子部品、産業資材、衣料など幅広い分野でご採用頂き、社会に貢献しています。これからの製品開発ではより高機能で環境負荷の少ない製品の実現に向け、鋭意努力して参ります。最近の実績として、当社製品が防炎基準が特に厳しい航空機内装分野に採用になり、新型機に搭載されました。今後の成長が期待される航空業界でも当社製品の採用が広がることを期待しています。
当社はこれからもお客様や仕入先様との親密なリレーションの中でそのニーズを取り入れながら、化学を通じて社会に役立つ新たな価値の創造と世に求められる仕事の実践と世に役立つ製品の提供に努力して参ります。
コロナ禍を経て、その経験を活かしながらワークインライフの実践とウェルビーイングの実現を目指し活動して参ります。
2024年4月1日
大京化学株式会社
代表取締役社長
瀧野 良彦