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社長挨拶

 コロナ禍以降、不安定な状況が続きますが、2025年度は更に変化が激しくなりそうです。1月に第2次トランプ政権が発足してから爆発的な勢いで世界を変えつつあり、政権は「米国第一」の政策実現を掲げ、気候変動対策の国際枠組「パリ協定」や世界保健機関「WHO」からの離脱を表明するなど、世界情勢が混乱しています。ロシア軍がウクライナに全面侵攻して3年。この間に多くの命が失われ、ロシアと米国による停戦に向けた協議が進められていますが混迷を極めています。

 経済状況は、米国の通商政策による対立や日米金利政策などの不確実要素が企業業績にマイナスに働く可能性を秘めており、安定に経営を続けていくことが難しくなっています。国内の物価上昇の影響は、米の価格など基本的な生活必需品において顕著であり、多くの世帯が消費を抑制せざるを得ない状況に陥っています。当社はこうした状況に対応するため、社員が継続的に快適で充実した生活がおくれるよう、更なる支援策の検討を進めています。

 当社は2023年に太陽光パネルによる自社発電を開始するなど、SDGsにも取り組んでいます。パリ協定に適合した国際認証SBTi(科学的根拠に基づいた目標設定)を2024年に取得し、温室効果ガスの排出削減に努めています。これからはハードからソフトへ重点を移し、子育て社員やビジネスケアラーの支援を進めています。そして、質の高い利益の追求、人や社会に役立つ製品開発、働きやすい職場環境づくりなどの取組を進め、社員一丸となり、私たちのパーパス「化学を通じて豊かな社会の実現に貢献します」の実現に向け企業活動を進めて参ります。感謝、信頼、互いを尊重する心から気持ち良く働ける職場環境を創造すること、失敗を恐れず何事にもチャレンジ出来る企業風土の醸成に努めています。

 当社は香料、化粧品用紫外線吸収剤の製造に始まり、これまで独自の技術で高機能製品の開発を進めています。特に非ハロゲン防炎剤「ビゴールFVシリーズ」は多くの車のシート材に使用され、国内はもとより海外でも広くご愛用頂いております。そのほかインテリア、建材、電子部品、産業資材、衣料など幅広い分野でご採用頂き、社会に貢献しています。これからも当社が得意とする乳化・分散技術を用いたより高機能で環境負荷の少ない製品実現に向け、鋭意努力して参ります。


2025年4月1日

大京化学株式会社
代表取締役社長
瀧野 良彦